あっという間に1月が終わり、バタバタの2月が始まりました。
どうなるかな2月、なんて、また、あっという間に終わるのかな。
疲れている時、苛立っている時、モヤモヤした時、
そんな時、本は助けてくれます。
お気に入りの本を読みながら大きく深呼吸をします。
噛み締めながら何度も読み返し、深呼吸します。
まだ大丈夫だ、と頭は勝手に思ってくれるのです。
単純なのか、優しい気持ちにさえしてくれます。
最近は谷川俊太郎さん、茨木のり子さんの詩集に助けられます。
何度読んだか忘れたけど、いつも心のどこかに響きます。
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自分の感受性くらい
茨木のり子
ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて
気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか
苛立つのを
近親のせいにはするな
なにもかも下手だったのはわたくし
初心消えかかるのを
暮らしのせいにはするな
そもそもが ひよわな志しにすぎなかった
駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄
自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ
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