自分の感受性くらい

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あっという間に1月が終わり、バタバタの2月が始まりました。
どうなるかな2月、なんて、また、あっという間に終わるのかな。

疲れている時、苛立っている時、モヤモヤした時、
そんな時、本は助けてくれます。

お気に入りの本を読みながら大きく深呼吸をします。
噛み締めながら何度も読み返し、深呼吸します。
まだ大丈夫だ、と頭は勝手に思ってくれるのです。
単純なのか、優しい気持ちにさえしてくれます。

最近は谷川俊太郎さん、茨木のり子さんの詩集に助けられます。
何度読んだか忘れたけど、いつも心のどこかに響きます。

***
自分の感受性くらい
茨木のり子

ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて

気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか

苛立つのを
近親のせいにはするな
なにもかも下手だったのはわたくし

初心消えかかるのを
暮らしのせいにはするな
そもそもが ひよわな志しにすぎなかった

駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄

自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ
***